Meta:Shiren Exhibition Interview with Kaoru Hasegawa (4Gamer)

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This Q&A was posted to the website 4gamer.net by 稲元徹也 on July 11, 2015.[1]

Questions and Answers

このライブペイント終了後,長谷川氏への簡単な合同インタビューも行われたので,その模様をお届けしよう。

――: ライブペイントを終えての感想を聞かせてください

長谷川 薫氏(以下,長谷川氏):  こんな多くの人が来ると思っていなかったので,ビックリしました(笑)。朝から30人ぐらい並んでいただいたそうで,本当にありがたいと思っています。


――: ふだん,このような経験はなかなかないですよね。

長谷川氏: もちろんです。孤独な仕事ですからね(笑)。いつもはPCを使って描いているので,キャンバスがすごく大きくて,全体を見るのが大変でした。でも楽しかったですね。最初はすごく緊張していたんですが,今回のように大きく描くことは普通なく,しかも一発勝負であるところに,つい昔を思い出しました。20年前の初代の頃は,紙に手描きでしたからね。ちょっとした,リハビリ気分です。


――: 自分で評価して,今回の仕上がりはいかがですか。

長谷川氏: 100点満点とは行かないまでも,まあまあよかったと思います。


――: 最後にマムルを描き足す余裕もありました。

長谷川氏: 思ったよりも早く完成してしまったんです。実は裏で「あまり早く終わらないで」と念を押されていまして(笑)。そこで,予定になかったマムルを描いたんです。


――: 今回は太さの違うペンで描かれてましたね。

長谷川氏: はい,最初はちょっと失敗が怖かったので,細いペンで慎重に描いていましたが,キャンバスが大きかったので,太いペンでも問題ありませんでした。あまり経験がないからですかね,すごく解放感があって,子供の頃を思い出す感覚でした。


――: シレンは描きにくいというお話をしていましたが,逆に描きやすいキャラクターはいますか。

長谷川氏: とくに得意なキャラはいないんです(笑)。実は,イラストを描く機会があまりないんですよ。シリーズごとに,広報用のイラストを数枚描くだけなので,全体的な枚数は少ないです。とくに新キャラクターについては,その作品だけの登場になりますので,描くのも1回きりだったりします。でも,強いて言えば「にぎり変化」とか「ぬすっトド」とか,そういう描きやすいキャラクターが得意かもしれません(笑)。


――: シリーズ20年の中で,印象的だった作品はありますか。

長谷川氏: それぞれ印象的ではありますが,2作目の「風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!」は,スタッフが少なくて,人材集めから始めたことを覚えています。リアルRPGですね(笑)。最終的にいいスタッフに恵まれて,自分でも手応えのあるものができました。当時発売日に家電量販店に行って,小学生ぐらいの男の子がソフトを買ってくれている見て,感動した思い出があります。


――: 今回のイベントでは,長谷川さんの手による原画も展示されていますが,どれを見てほしいですか。

長谷川氏: 昔の絵が下手なので,正直あまり見てほしくないんですが(笑)。20年も前となると,自分の絵ではないような印象で,卒業アルバムを見ているような気分です。最近のものもあるので,比較していただくのもいいかもしれません。タッチは時代に合わせて変えていますので,見比べるとその違いが分かるかもしれません。


――: 行ってみようと考えているファンに向けて,メッセージをもらえますか。

長谷川氏: シレン20年の歴史が詰まっていて,私としてはちょっと恥ずかしい歴史もあるんですが,それらも含めて見どころがいっぱいあると思います。また,グッズをたくさん準備しましたので,そちらにも注目していただければ嬉しいです。


――: ありがとうございました。

References